2022.10.15

豊橋市の工務店で新築・リフォームのお手伝いをしています、夏目デザインの夏目範映です

お声掛けいただき、思い切って体験して参りました「葛城北の丸」(かつらぎきたのまる)

1978年、楽器のヤマハの当時の会長、川上源一さんが、開発でどんどん壊されてゆく古民家に立派な木材が使われていることを気に掛け、貴重な材料や建物を活かそう、という思いから北陸の古民家を移築して手を加えた高級旅館です。

14haという広大な日本庭園の中に伝統美を感じる日本建築で建てられた建物は、延べ床面積3376㎡という壮大な建物でした。棟がいくつかに分かれていますが、メインの建物は、庭を眺めて歩くことができる風情ある回廊で繋がれていました

上を見上げれば立派な梁、ケヤキの大きな一枚建具にナラの一寸板、聚楽の壁に、地元遠州瓦が使用されるなど、本当に見ごたえのある建物でした

10年くらい前にリフォームが入ったそうで、現代の感性を取り込みつつ伝統と響きあうデザインも魅力的でした

「葛城北の丸」という名前も地元である掛川が葛の産地だったことからきているとか

また、郷土織物の「葛布」が室内のファブリックや暖簾などに使われており、これまた素敵でした

豊橋からは車で1時間で到着します

建築好きの方はぜひぜひ見てきてください!