2020.4.29

長期優良住宅を建てることで、補助金がもらえたり、住宅ローンの金利や、税金が安くなるかもしれません。

家の建て替えや購入をお考えの方は一度は耳にしたことがある『長期優良住宅』という言葉。

でも、実際にどんな家のことを言うの?

どんな住宅なら、『長期優良住宅』になるの?

そういった疑問を解決します!


長期優良住宅をご存じですか?

これまでの日本の木造住宅は、メンテナンスのしにくい構造のため、古くなったら、壊して、建て直すというのが一般的でした。

しかし、地球の限られた資源を大切にするという観点から、定期的にメンテナンスが容易にでき、長い年月を快適に住むことができる家を建てましょう!というのが、この『長期優良住宅』の基本的な考え方です。

例えば…

劣化しやすい水道管や配水管を取り換えするのに、大掛かりな工事ではなく、容易に取り換えができる構造にして、建築するとか…

外壁の塗り替えなどの補修も、建築時から将来を見据え、計画を立てていくとか…

家を建てる時の重要なポイントである耐震性や、断熱性にも配慮していることも基準で定められています。


どんなメリットがあるの?

メリット❶  良質な資産価値を明確にできる!

長期優良住宅の認定を受けるには、以下の基準を満たす必要があります。

①地震に強い! (耐震性)

②壁には隅々まできっちりと断熱材!

 窓は断熱性能に優れたもの!(省エネルギー性)

③柱や梁などの木材を白アリから守る!(劣化対策)

④計画的に外壁を塗り替える!

 水道管の取り換えが容易!(維持管理容易性)

つまり

長期優良住宅 = 高い性能価値のある住宅

ということになります。

長期優良住宅でない住宅と比べ、資産価値が上がるのです。

もしも…何年後かに売りに出すようなことがあっても、一般の住宅と同じ築年数でも「長期優良住宅」のほうが高く売れる!ということになるのです。

どうせ家を建てるのなら、価値の高いものにしたい!

皆さん同じ考えですよね!?

メリット❷  税制が優遇される!!

税制といっても色々あります。

では、実際に家を建てるときにどんな税金があるのかご存知でしょうか?

建てるときにかかる税金は

・印紙税

・登録免許税

・不動産取得税

家を建てた後にかかる税金は

・固定資産税

・都市計画税

この中でウェイトが高いのは、

登録免許税・不動産取得税・固定資産税・都市計画税といったところでしょうか。

その中の3つ、

「不動産取得税」「登録免許税」「固定資産税」

に優遇措置がされるのです。

それでは各税金について詳しく見ていきましょう!

◎不動産取得税

これは、簡単に言うと不動産を取得したときに発生する税金です。

例:Aさんの新築のお宅の場合

固定資産税評価額が5000万円でした。

もし、長期優良住宅でなかった場合

控除額が1200万円となるため、

(5000万円 - 1200万円)× 3% = 114万円

114万円が不動産取得税としてかかります。

これが、長期優良住宅の場合

控除額が100万円も増え、1300万円となります。

計算すると・・・

(5000万円 ‐ 1300万円) × 3% = 111万円

大きな金額のやり取りの中で、えっ、たった3万円のちがい?と思いがちですが、

できれば、少しの金額でも節約したいところです。

何かと物入りのときに、3万円はうれしいですよね?

◎登録免許税

これは、住宅を新築すると必要になる所有権保存登記を行うときにかかる税金です。

例:Bさんの新築のお宅の場合

固定資産税評価額が4000万円でした。

もし、長期優良住宅出なかった場合

4000万円 × 0.15% = 6万円

これが、長期優良住宅の場合

4000万円 × 0.1% = 4万円

こちらもわずかですが、お得になりますね。

◎固定資産税

不動産を取得すると、必ず、毎年かかってくる税金ですよね。

長期優良住宅に認定されると、

なんと

5年間

税金が2分の一に減額されるのです。

毎年かかる税金が少しでも安くなるなんて、なんてお得なんでしょう!!

しかも半額になるのです。

メリット❸ 住宅ローンがお得!

◎金利がお得!

これは「フラット35S」(優良住宅取得支援制度)で借り入れを行うときに優遇されるものです。

長期優良住宅に認定されると、

なんと

10年間

金利が0.3%に引き下げされるのです。

チリも積もれば山となる。

少しの金額でも、10年間の積み重ねは大きくなること間違いなし!

ですね。

◎住宅ローンの控除制度がお得!

一般住宅の控除額

40万円

10年間で考えると 400万円

では、

長期優良住宅の控除額は

50万円

10万円も控除額が増えるのです。

ということは

10年間で500万円も優遇されるのです。

一般住宅との差は

なんと

100万円!

にもなるのです。


長期優良住宅の認定を受けるのは難しいの?

長期優良住宅の認定を受けるためには、施主様、または建築会社が着工前に申請をしなければなりません。

着工前というと、いろんな打ち合わせや、決めなきゃならないことがたくさんでてきます。

そんなあわただしい時に申請をしなくてはなりません。

また、申請には、当然、様々な書類を準備しなくてはなりません。

基本設計図、構造計算書、メンテナンスのスケジュール資料などです。

えっーーー!そんな面倒なことできません!!と思われましたか?

お待ちください!

夏目デザインは、施主様に代わり、こういった面倒な申請を代理で対応させていただきます。 面等な手続きへの心配は一切不要です。 夏目デザインにすべてお任せください。

さらなる補助金、「グリーン化補助金」

これは、地場の工務店、材木屋さんと設計事務所などがグループになって申請する国の制度です。

この補助制度を受けるには・・

①一定の性能認定等を取得する

②地域木材を使用する

③住宅会社はあらかじめ国の採択を受けた事業者グループのメンバーである

という3つ要件があります。

地域木材を過半利用する、三世代同居の住宅を建てることで、さらに補助金を受けられる可能性もあります。

夏目デザインでは、この補助金も申請可能です。すべてお任せください。